名古屋・住まいの防犯リフォーム専門店

住まいの防犯大学 防犯対策

【防犯設備士監修】新築戸建ての防犯対策。侵入させない家づくりのために出来ること。

「憧れのマイホームを建てる。」

これは、多くの方にとっての夢であり、また一大イベントです。

 

そして、実際に新築戸建てを購入する・建てるとなった時には、

エクステリア(外観)はどうしようか、インテリア(内観)はどうしようかと、

希望やこだわり、完成後のイメージで頭がいっぱいになるものです。

 

もちろん、人生の中で一番と言っても良いほどの高額な買い物ですから、

イメージ通りになるように色々とこだわりたいのは当然のことでしょう。

しかし、そのこだわりポイントの中に「防犯対策」は含まれているでしょうか?

なおざりになってしまっているということはありませんか?

 

実のところ、今多くの方が、新築時の防犯対策を考えるようになっています。

 

では、新築戸建てを設計または購入するタイミングで、

防犯対策をしっかりと検討しておくことが大切なのはなぜなのでしょうか?

空き巣・泥棒に侵入させない家づくりのためのポイントとは何でしょうか?

そして、どんな対策を具体的に取ることが必要なのでしょうか?

 

これらの点を、防犯のプロである防犯設備士が解説・提案いたします。

 

監修者

 

防犯設備士

愛知県セルフガード協会 防犯設備アドバイザー

 

小野達也[株式会社ウエラ名古屋]

 

なぜ、新築戸建て時に防犯対策を検討すべきなのか?

ではまず、なぜ新築戸建てを設計または購入するタイミングで、

防犯対策をしっかりと検討しておくことが大切なのでしょうか?

理由1:25分に1件の割合で住宅侵入・空き巣被害は起きている。

そもそも皆さんは、

1年間にどれほどの住宅侵入被害が起きているか、ご存知でしょうか?

 

警察庁の犯罪統計によると、

令和2年度に全国で起きた住宅を対象とした被害件数は、21,030件。

 

数字だけ聞いてもピンと来ないかもしれませんが、

これは、25分ごとに1件の割合で空き巣被害が起きている計算になります。

 

つまり、防犯対策の大前提として、

空き巣被害はいつでもどこでも起こり得るものであり、

他人事のように考えるべきではない、ということなのです。

理由2:侵入盗被害の「4割」が一戸建てで発生している。

別の点として、警察庁が発表している下の統計もご覧ください。

これは、令和元年度に侵入窃盗がどこで起きたのかを示したグラフです。

 

これを見ると、戸建て住宅での被害が群を抜いて多いことが分かります。

その割合は、なんと全体の約「4割」(43.89%)。

 

マンションなどの共同住宅での被害の割合(14.79%)と比べても、

その3倍も多く被害を受けているのです。

 

つまり、一戸建ての防犯対策は非常に大切であり、必要不可欠なのです。

理由3:侵入の手口は、年々大胆・凶悪化している。

加えて、近年、住宅侵入の手口はどんどん大胆・凶悪化しています。

 

「泥棒と言えば…」といった時に何となくイメージしているような、

音も立てずに静かに忍び込む形ではないのです。

 

どうぞ下の写真もご覧ください。

これは、実際に空き巣被害に遭われた方の許可をいただいて、

被害の状況を撮影したものです。

 

バールなどによって、

窓のサッシがぐちゃぐちゃにへし曲げられ、壊されています。

また、下の写真は玄関を同じくバールなどで破壊され、

こじ開けられたものです。

泥棒・空き巣犯たちに、情による手加減などありません。

家の中にある金品・個人情報を求めて、

容赦なく侵入を試みようとしてくるのです。

ですから、「我が家は大丈夫だろう」と決して考えてはなりません。

 

どの戸建てであっても、

侵入させない・侵入をあきらめさせる家づくりが不可欠なのです。

 

戸建て住宅で、泥棒に侵入させない家づくりのポイントとは?

ではどうすれば、泥棒に侵入させない家を作ることができるでしょうか?

 

そのポイントとなるのが、

◆ドロボウ目線で泥棒が嫌がる対策をすること、

◆侵入をあきらめさせること、です。

 

例えば、泥棒は戸建て住宅のどこから侵入を試みようとするのでしょうか?

どうぞ、下の統計をご覧になってみてください。

これは、令和元年度に空き巣犯たちが、

戸建て住宅においてどのように侵入したのかを示したグラフです。

 

これを見ると、泥棒たちは無施錠を除いて、

窓からの侵入を一番得意・好みとしていることが分かります。

 

そして次に、玄関や勝手口などから侵入しています。

特殊な工具を用いて施錠開けしたり、バールで破壊したりして侵入するのです。

 

このように、窓と玄関・勝手口からの侵入が全体の50%近くを占めています。

 

つまり、逆に言えば、窓と玄関・勝手口にしっかりとした対策を施し、

そして無施錠への対応を行うことで、空き巣侵入の90%を防ぐことができるのです。

 

 

加えて、泥棒たちが犯行をあきらめる時間にも、すでに統計が出ています。

どうぞ下の円グラフもご覧ください。

これは実際に空き巣を働いていた人たちが答えたもので、

約70%の人たちが5分かかると侵入をあきらめると回答しています。

 

ですから、泥棒たちの侵入攻撃に対して「5分」耐えることができれば、

もしくは、下見の段階で「5分」かかるだろうと泥棒たちが判断すれば、

約7割の泥棒が犯行をあきらめるのです。

 

 

この2つの統計から、泥棒に侵入させない家づくりとして、

どんなことが分かるでしょうか?

 

それは、ドロボウ目線で泥棒が嫌がる対策を行い、

実際に侵入をあきらめさせるためには、

防犯アイテムを「チームとして機能させる」ことだ、ということです。

 

つまり、防犯アイテムを単体で設置するのではなく、

関連し合うように複合的に設置するのです。

 

なぜ、これが重要なのでしょうか?

 

なぜなら、先ほどの統計からも分かるように、

たとえ窓だけしっかり対策したとしても、

それは侵入経路の40%を防いだにすぎないからです。

 

泥棒たちにとっては、無施錠や玄関・勝手口など、

まだ60%も侵入の可能性が残されているのです。

 

また、「これさえ付けておけば大丈夫」というような、

完璧な防犯アイテムなどこの世には存在しません。

 

どの防犯アイテムにも、強みと弱点があります。

 

ですから、互いの弱点をカバーし合うように対策をすることによって、

つまり「チームとして機能させる」ことによって、

泥棒に強い家、泥棒が嫌がる家を作っていかなければなりません。

 

そして、それは結果的に、侵入に時間を掛けさせることへつながり、

実際に侵入をあきらめさせることができるのです。

 

戸建て住宅における具体的な防犯対策ーそのアイテムと方法。

ではここからは、新築時に考えておきたい、

戸建て住宅における具体的な防犯対策について解説していきたいと思います。

 

その3本柱となるのが、

「守る防犯」「気づかせる防犯」「知らせる防犯」です。

守る防犯

玄関ドア・勝手口ドアは、「3ロック」にしよう。

現在、多くの戸建て住宅では、1ドア2ロックが主流です。

また、注文住宅では、オートロックも設定できる電気錠ドアを付けている場合もあります。

 

しかし近年、この1ドア2ロックでは空き巣の手口に対抗しきれなくなっています。

 

なぜなら、上述したように泥棒たちの手口は大胆・凶悪化しており、

バールなどで破壊され侵入される被害が増えてきているからです。

 

それで今は、3ロック目のカギを増設することが不可欠になっています。

 

では、どのような形での「3ロック」が効果的なのでしょうか?

 

それは、目線かそれよりも高い位置に3ロック目を取り付けることです。

 

なぜこれが良いのでしょうか?

それはスバリ、侵入までの時間をより掛けさせることができるからです。

 

どうぞ下の写真をご覧になってみてください。

これは、鍵の位置による力の入れ具合を比較してみたものです。

 

写真右のように鍵が高い位置にあると脇が閉まらず、

力が入りにくい形になるというのがよく分かるのではないでしょうか。

 

力が入らなければ、ドア錠を破壊するには余計に時間と労力がかかります。

 

それは、いつ見つかるかもしれないという緊迫した状況の中で、

“仕事”をしている泥棒たちにとってはリスクでしかありません。

 

ですから、玄関ドア・勝手口ドアを3ロック化しておくことが効果的なのです。

 

それで、もし3ロック目を設置するとなった場合には、

シリンダー錠ももちろん良いですが、電子錠を検討されるのも良いでしょう。

 

電子錠には、オートロック機能が付いていますから、

無施錠を防止することもでき、一挙両得できるでしょう。

 

※電子錠については、こちらもご覧ください↓↓

 

※玄関の防犯や、鍵に関する情報として、こちらもご覧ください↓↓

玄関からの空き巣侵入を防ぐには?防犯対策のプロがその秘策を教えます!

あなたの家の鍵は大丈夫?プロが教える防犯性能の高い鍵とは?

窓は、防犯ガラス(防犯フィルム)と防犯窓鍵をセットで施工しよう。

現在、建売住宅の窓ガラスでは、1階・2階ともに複層ガラスが採用されているか、

1階は防犯ガラス・2階は複層ガラスとなっていることが多いです。

 

逆に、注文住宅では、1階・2階ともに防犯ガラスを採用していることが多いでしょう。

 

確かに、防犯ガラスを取り入れるのは対策として良いことであり、

防犯設備士としてもお勧めする防犯アイテムです。

 

しかし、窓の対策として本当に効果的といえるのは、

防犯ガラス(防犯フィルム)と防犯窓鍵をセットで設置することです。

 

ん?「防犯窓鍵」って何?と思われたかもしれません。

 

これは、窓のクレセント錠と取替える「窓鍵」のことです。

 

そもそも、窓に付いているクレセント錠は、

「錠」という言葉が付いてはいますが「鍵」ではありません。

 

防音性や気密性を高めるために取付けられた器具のことで、

ただの「締め金具」に過ぎません。

泥棒たちはそのことをよく知っています。

だからこそ「鍵」としての機能を果たす「窓鍵」が必要なのです。

 

では、防犯ガラス(防犯フィルム)と、

防犯窓鍵をセットで施工することが大切なのはなぜでしょうか?

 

それは、防犯ガラスや防犯フィルムの弱点を補うためです。

 

防犯ガラスや防犯フィルムは「面」の攻撃には強いですが、

「点」の攻撃には弱いという性質を持っています。

 

特に、クレセント錠レバーを突き倒すことに一点集中した、

「焼き破り」や「突き破り」などの手口には弱く、

たとえ防犯ガラスや防犯フィルムが設置されていたとしても、

開錠されてしまう可能性があります。

 

でも、もしクレセント錠が「窓鍵」になっていれば、

そのような手口で防犯ガラスや防犯フィルムを突き破られたとしても、

鍵がかかっているので窓を開錠することはできません。

そのようにして、侵入までの時間を掛けさせ、

実際の侵入をあきらめさせることができるのです。

 

ですから、そういった弱点を補い合い、

チームとして機能させるために、セット施工が大切なのです。

 

※防犯窓鍵「あかないんです」については、こちらをご覧ください↓↓

 

※防犯フィルムついては、こちらもご覧ください↓↓

 

気づかせる防犯

2階への侵入を防ぐため、雨どいには忍び返しを付けよう。

建売住宅などでは、1階部分の防犯対策は施されていても、

2階の対策が手薄になっているということが良くあります。

 

しかし、意外と知られていないこととして、

雨どいを使って2階へよじ登り、2階から侵入するというケースも増えています。

 

どうぞ、下の動画をご覧になってみてください。

これは、当社のスタッフが、

雨どいを使って2階によじ登る実験を行った時の映像です。

 

雨どいを使っていとも簡単に20秒くらいで2階にたどり着くことができました。

このような方法での侵入が実際に起きているのです。

 

ですから、2階への実際の侵入を防ぐとともに、

防犯対策を施している家であることを、

「気づかせる」「アピールする」ことが必要です。

 

そこで、役立つ一つのアイテムが「忍び返し」です。

見た目からして痛そうな雰囲気を醸し出していますが、

その通り軽く手を触れただけでも手を切ってしまうほどの鋭利さがあります。

これを適切な場所に、適切なサイズで配置することにより、

「気づかせる防犯」と「守る防犯」としての役目を果たします。

防犯カメラとセンサーライトの組み合わせで、「アピール・証拠確保」しよう。

泥棒は、基本的に狙いを定めるために、もしくは定めた家の状況を確認するために、

必ず「下見」をすると言われています。

思い付きや行き当たりばったりで犯行に及ぶことはほとんどありません。

 

そして、その下見の段階で「入りやすい家」か「入りにくい家」かを、

一瞬で見極めます。

 

ですから、見るからに侵入が難しそうな家と思わせることができれば、

良いというわけです。

 

この点で、防犯カメラやセンサーライトなどは、

ココが防犯対策済の家であることをアピールできる、

効果的な犯罪抑止アイテムと言えます。

泥棒たちは、基本的に自分の姿が残るのを嫌がるので、

証拠を確保できる防犯カメラは、有用になります。

また、泥棒が身を隠せそうな死角部分に、

防犯カメラを設置しておくことで、「目」を増やすこともできます。

 

さらに、人の動きや熱に反応する人感センサーライトを配置することで、

暗がりを解消し、周囲にも不審者の存在をアピールできます。

近年、防犯カメラの画質はどんどん向上していますし、

センサーライトも強い明るさを放つLED式が主流になっています。

 

ぜひ「守る防犯」とともに「気づかせる防犯」も取り入れることによって、

チームとしてそれぞれの防犯アイテムを機能させていきましょう。

 

知らせる防犯

セキュリティ会社や自主警備システムで、万が一の対応にも備えよう。

これまでに取り上げてきた「守る防犯」と「気づかせる防犯」は、

侵入させない・侵入を防ぐためことを目的とした対策ですが、

万が一侵入されてしまった時に仕事をしてくれるのが、3つ目の「知らせる防犯」です。

 

一般的なセキュリティ会社と契約したり、

自主警備システムなどを活用することができます。

 

どちらの場合も、侵入されてしまった場合に、

警告音と異常をセキュリティ会社や自分に通報してくれます。

 

例えば、自主警備システムでは、

センサーを家の各所に設置しコントローラーで管理することにより、

侵入があった場合に、大音量での警告とともに電話で異常を知らせます。

 

最近では、スマホのアプリと連動したタイプのものも、

多く登場するようになっています。こういったものも活用できるでしょう。

https://leafee.me/

 

防犯対策は、上述した「守る防犯」や「気づかせる防犯」など、

侵入させない・侵入を防ぐためことを目的とした対策の方を、

まずは優先的に行うことがお勧めであり、基本です。

 

しかし、このような「知らせる防犯」によっても、

より安心して生活できる家づくりとすることができます。

 

まとめ

ここまでで、新築戸建てを設計または購入するタイミングで、

防犯対策をしっかりと検討しておくことが大切なのはなぜか、

空き巣・泥棒に侵入させない家づくりのためのポイントとは何か、

そして、どんな対策を具体的に取ることが必要なのか、

解説してきました。

 

これから長い期間を共に過ごすマイホームだからこそ、

また、自分と家族の安心と安全のためにこそ、

防犯のこともしっかりと検討し、対策を施しましょう。

 

そして、常に高い防犯意識を持ち続けましょう。

 

このコラムが、その点での助けに少しでもなればと願っています。

 

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