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【保存版】空き巣被害に遭ったらどうすればいい?やって良い事・悪い事とは。

被害に遭うと気が動転してしまい、

何をすれば良いのか分からなくなってしまうことは誰にでも起きうるものです。

 

時には良かれと思ったことがその後の調査の邪魔になるということもあります。

そこで「もしも」に備えてやって良い事・悪い事まとめてみました。

 

だれも空き巣を経験したくはありませんが、万が一に備えて情報を整理しておきましょう。

 

異変を感じたら慎重に行動し、110番通報は家の外に出てから行う

「あれっ!玄関の鍵かけて外出したはずなのに・・・鍵が開いている」

「なんか部屋が散らかっている?」

「引き出しって開けて出ていったんだっけ?」

わずか数十秒の間に感じる違和感。そんな時にはまずは慎重に行動しましょう。

 

閉めたはずの玄関の鍵が開いていたとしたら、

インターホンやチャイムを鳴らして自分の存在をアピールするようにします。

声を出しながら入室しましょう。

本当に空き巣被害に遭ったことが分かったら、慌ててはいけません。

もしかすると、犯人がまだ室内にいるかもしれません。

トイレや風呂場などに隠れていることも考えられます。

犯人は刃物を持っているかもしれませんので、

フライパンやカバンなどを手に取って静かに部屋から出ましょう。

万が一犯人と鉢合わせしても無理に戦おうとしてはいけません。

 

盗まれたものを確認するのは警察官が到着した後に行います。

現状を確認したい気持ちになるかもしれませんが、

むやみやたらと室内の物に触ると、犯人の痕跡も消えてしまうことがあります。

 

また、警察側から見ると狂言による事件の可能性も否定できないので、

とにかく何にも触れないのが基本です。

 

室内には危険があるため、110番への通報は家の外から行います。

なるべく、人目に付く場所で待機しましょう。

 

通報から警察官の到着まで

携帯電話での110番通報を行う場合、

市外局番を付けないと最寄りの警察署に繋がらないのではと質問されることがあります。

 

答えは「必要ない」です。

携帯電話で110番通報をした場合には、自動的にGPS(非搭載の場合は基地局情報)から

割り出した携帯電話の現在位置を「緊急通報受理機関」、つまり警察の通信指令室が、

電話がどこからかかってきたのかその場所を記録するようになっています。

 

110番につながると、受理した警察官が「110番警察です。事件ですか?事故ですか?」

と聞いてきます。「空き巣被害に遭いました」と簡潔に答えてください。

 

その後はその情報に基づいて順番に警察官が細かな事を聞いてきます。

例えば次のようなことを聞かれます。

「けがはありませんか」

「何時何分ごろの出来事ですか」

「場所はどこですか」

「あなたのいる場所はどこですか」

「犯人を見ましたか」

「あなたのお名前と電話番号を教えてください」

などです。

 

聞かれた質問に簡潔に落ち着いて答えましょう。

これらの情報をもとに110番受理した通信指令課から

地元警察署に対して現場に向かうよう指令が出ます。

 

110番通報したら、警察官が到着するまでその場を離れずに待ちましょう。

警察官がより早くあなたの所に到着するためには、

あなたの居る場所を正確に把握することが大切です。

 

それで、警察官やパトカーを見かけたら、

「声を掛ける」「大きく手を振る」「誘導する」などしてください。

 

警察官の到着までに気持ちを落ち着かせましょう

警察官の到着までに少し時間がかかります。

その時間を使って気持ちを落ち着かせるようにします。

 

これは、被害によるマイナス感情に対処したり、

盗まれた被害品への迅速かつ適切な対応をするのに役立ちます。

 

人によってはパニック状態になってしまう場合もあります。

緊急のストレスに対処する方法としてできることは、

①活動を停止

②大きく深呼吸

③「大丈夫、何とかなる」と言い聞かせる

などができます。

 

呼吸をゆっくり、深く、規則正しくするとストレスも小さくなります。

生理学的にゆっくり深く呼吸すれば、

同時に緊張することはできないと言われています。

そのようにして不安解消を心がけてください。

 

現場検証の時には何が行われるのか

現場検証では犯人特定のために、荒らされた場所の犯人の指紋採取が行われます。

また犯人と区別するために家族全員の指紋を採取されます。

 

空き巣被害には大半の場合、室内に犯人の足跡が残されています。

それで、足跡鑑定も行われます。

靴のメーカーやサイズはもちろんのこと、

靴に付着した泥などの残留物も鑑定されます。

 

その情報をもとに犯人の身長や歩幅など、

犯人の様々な特徴が割り出されていきます。

その為にも、警察官の到着までは室内に入らずに現状維持が大切です。

 

被害品の確認も行われます。

何が盗まれたのかが分かるように日頃から

貴重品の管理はしっかり行っておきましょう。

 

捜査記録ために部屋のどこに置いてあったのかなど

指を指しながら写真撮影も行われます。

鑑識官の指示通りにすれば問題ありません。

 

刑事による事情聴取も行われます。

発見した際の状況や被害状況などについての説明をします。

何を話せば良いか分からないでしょうが、

刑事の質問に答えればいれば大丈夫です。

 

警察官はいつも同じような状況に対応していますので、

気持ちを落ち着かせてくれる刑事もいるようです。

気になることなどは何でも相談すると良いでしょう。

 

被害品があった場合には必ず盗難届の受理番号を発行してもらいます。

保険などの手続きにこの受理番号が必要になります。

 

二次被害を防ぐためにするべきこと

被害品の中には不正利用される危険性の高い物もあります。

二次被害に遭わない為にも的確に処理しましょう。

クレジットカード

カードがない事に気づいたら一刻も早くカード会社に連絡します。

この電話は必ず契約者本人がかけるようにしてください。

紛失・盗難に関するコールセンターは年中無休・24時間つながります。

たとえ深夜であっても急いで連絡しましょう。

 

キャッシュカード・通帳・銀行印

キャッシュカードはデーターをそのまま他のカードに移し変えて

暗証番号の必要がない新しいカードに作り変えるスキミングという手口で

二次被害に遭う可能性があります。

通帳については本人確認や銀行印がないと引き出しはできませんが、

どのように悪用されるか分かりません。

どちらにしても金融機関に連絡して、

キャッシュカード・通帳・銀行印ともに利用停止の手続きをしましょう。

 

実印・印鑑登録証

実印と一緒に印鑑登録証が盗まれると容易に印鑑証明書が交付されてしまい、

連帯保証人や本人になりすましたローン契約といった犯罪が可能になります。

実印登録をしている市町村役場に、実印が盗難にあったことを速やかに届け出て、

印鑑登録廃止申請書を提出し、盗まれた印鑑の登録証明書が交付されないように

することが重要です。

 

免許書・保険証

こうした身分証明になるものが盗まれると、第三者によって悪用され、

消費者金融で借金をさせられたり、携帯電話の契約が行われるなどの

不正利用が報告されています。

免許証については、その場ですぐに被害届を出しましょう。

再交付は警察署か運転免許試験場で行います。

保険証は健康保険組合か全国健康保険協会に届出ます。

 

パスポート

パスポートをそのまま悪用することは困難のようですが、

偽造の材料として高値で売買されていると言われています。

後々面倒に巻き込まれない為にも早いうちに処理しておくのがベストです。

紛失届の手続きは各都道府県の旅券窓口で行いますが、

本人が窓口に行かなければなりません。

名義人が乳幼児の場合も同様ですので注意してください。

 

スマートフォン

電子マネーのスマホ用アプリを不正利用されて300万円近い

請求を受けた事例が報告されています。

この被害者はスマホの通信サービスは停止させていましたが、

無線通信「Wi-Fi」に接続すればアプリの利用が可能であることに気づきませんでした。

その結果、登録クレジットカードからの不正チャージで多額の被害を経験します。

それで、スマホを盗まれた時には、通信会社と電子マネーの運営会社の両方に連絡し、

利用停止手続きを行う必要があります。

 

時計・宝石・貴金属・ブランド品・家電製品

現金化するために、ネットオークションやリサイクルショップで

出品されていることがあります。

それで、定期的に確認したり、条件が合う商品が出品されると

通知される機能などを活用することができます。

もしも、盗まれた物がオークションやリサイクルショップで販売されていたら、

すぐに返却の請求をしてください。あなたの物と証明できれば無償で戻ってきます。

 

玄関・車・バイクなどの鍵

鍵が盗まれた時にはすべて新しい鍵と交換してください。

最近の車はスマートキーが多いですが、国産車の場合ディーラーに行けば

1~3万円ほどで一式交換してもらえます。

 

その他やるべきこと

大家さん・管理会社に連絡

賃貸物件の場合、大家さんか管理会社に空き巣被害に遭ったことを連絡します。

侵入経路になった窓や玄関など修理が必要な場合には、

修理業者への手配をしてもらえるか確認します。

窓ガラスなど、割れたままでは不安ですから、

出来るだけ早く修理してもらえるようにお願いしましょう。

また、玄関の鍵も交換してもらえるように依頼するとよいでしょう。

 

「雑損控除」の申請

雑損控除とは盗難に限らず、災害や横領によって生活に必要な資産について

損害を受けた場合に受け取れる所得控除のことです。

ざっくりで言うと、損害を受けた資産の時価から、

受取った保険金の金額を差引いた金額 が、所得の10%を超える場合、

その超えた部分の金額について所得控除が認められます。

また、災害関連の支出が5万円を超えた場合も対象になることがあります。

扶養している家族の所有物も、自分の申告で雑損控除できます。

ただ、1つあたり30万円を超える書・画骨董品・貴金属は

対象にならないので注意が必要です。

 

防犯対策を見直す

空き巣被害にあったということは、あなたの家が狙いやすい家だったとうことです。

一度入られた家は、また狙われると言われています。

「入りやすく・逃げやすい家」には、他の犯人も目を付けているかもしれません。

早急に防犯対策を見直しましょう。

防犯設備士による無料の防犯診断を受けられることもあるので、

そうしたサービスを活用するのも良いでしょう。

 

まとめ

最後にもう一度「やって良い事・悪い事」のポイントをお伝えします。

  • 警察への連絡は家の外から行う
  • 警官が到着するまでは家の中に入らない、室内もそのままにする
  • 冷静な対応に心がけて、慎重に行動する
  • 二次被害を受けないために迅速に対応する

 

被害に遭うとその後処理に多大な時間と労力を使うことになります。

一番良いのは被害に遭わないことです。

その為にも普段から防犯意識を高くし、効果的な防犯対策を施すように心がけてください。

 

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